こんにちは。
身近な野菜である「インゲンマメ」。あまり目立つ野菜ではないかもしれませんが、和え物や煮物で度々食べていらっしゃるのではと思います。このインゲンマメ、じつは「禅」と意外な接点があるんです。
インゲンマメの語源
インゲンマメ、南米原産で、ヨーロッパ、ユーラシア大陸を経由して、中国から日本に伝わりました。その際、中国からインゲンマメを伝えたのが、禅宗の禅僧、隠元禅師なのです。インゲンマメを漢字にすると「隠元豆」となります。
インゲンマメの栄養価
インゲンマメには塩分を排泄する役割のある「カリウム」が豊富に含まれているので、高血圧に効果あり。また「カリウム」の利尿作用もあるので、体内の水分量調節にも良いとされています。インゲンマメは一年中食べれますが、旬は6~9月の夏場で、まさに今です。
隠元禅師について
隠元禅師は1654年に中国から日本へ渡来した禅僧です。日本に禅宗の一派である黄檗宗を開き、その本山が京都の萬福寺です。日本にインゲンマメを伝えたほか、煎茶などの文化や書物も伝えました。
隠元禅師の生没年は、1592~1673年 となっています。なんと80歳の長寿となります。通説によると江戸時代の平均寿命は30~40歳とされていますから、稀にみる長寿です。ひょっとするとインゲンマメの栄養価によるご利益でしょうか。
いかがでしょうか。身近な言葉や名前に禅や仏教が影響している物は結構あるものです。次にインゲンマメを食べる際、わずかに隠元禅師を思い出していただけると嬉しく思います。
以上、お読みいただきありがとうございました。
◇参考文献
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