こんにちは。
少々過激なタイトルですが、これは私が読んだ書籍にあった内容です。
本書では、パナソニック創業者である松下幸之助さんの金言ともいえる言葉やエピソードを1年365日に分けて365の項目で記載されています。
本書に興味深いエピソードがありました。
和尚「そら自然消滅ですな」
松下幸之助「和尚さん、あんた禅宗の坊さんでね、禅宗は自然消滅ちゅうようなことを言ったら、力入りまへんやないか」
和尚「しかし、松下さん、これが本当です。すべてのものに寿命があります。だから、禅宗といえども、時が来れば消滅するんです」
松下幸之助「そんなら和尚さん、あんた、せっかく一所懸命布教したり説教したりしても、何のせいもおまへんな。
和尚「いや、そんなことありません。それはね、いつ寿命が尽きるかわからんけども、寿命が尽きる瞬間まで私は禅宗で生きるんです。それが私の務めですからね。しかし、あなたのように『禅宗は将来どうなる?』と言われたら、『将来は必ず消滅します』こう答えざるをえませんわ」
松下幸之助「そうすると和尚さん、松下電器もやがてつぶれまんな」
和尚「そうのとおりです」
この会話で松下幸之助さんは大いに得るところがあったというのです。
「人間としていずれは必ず死ぬ、しかし死ぬ瞬間までは、永遠を生きるようにベストを尽くす」そういう事に意義があると。
とても達観された境地を感じ、考えさせられるものがあります。
なお本書は仏教について書かれている訳ではなく、仕事や生活の心構えについて書かれています。様々に素敵な教えがあるので、今後別の話題で度々投稿させていただくかもしれません。
以上、参考になりましたら幸いです。