こんにちは。
普段何気なく使う言葉が、禅語だったり仏教用語だったりすることが多々あります。
今回のご紹介は「どっこいしょ」です。
は?どういう事?と思われるかもしれません。
「どっこいしょ」は仏教用語の「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」が語源と考えられています。「六根」とは、私たちに迷いを起こさせる目・耳・鼻・舌・身・意の六つの器官をいいます。「清浄」とは煩悩や私欲のない清らかな状態の事です。
そうした意味があり、白装束の修験者が、感覚による迷いを絶つ為に「六根清浄」と唱えました。 その「六根清浄」が変化して「どっこらしょ」になったといわれています。そして富士登山の際に「どっこいしょ」と唱えるようになった。そういう経緯なのだとか。
私は登山を趣味としていますが、無意識に「よっこいしょ」とか「どっこらしょ」と言っています。。前に富士登山した時も。そう思うとなんだかご縁を感じます。
これからもまたきっと「どっこらしょ」などいいながら登ります。
以上、少し身近な仏教用語をご紹介させていただきました。
◇参考文献
- 書籍「春夏秋冬を楽しむ くらし歳時記」
- 三省堂 新明解四字熟語辞典