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信長の「天下布武」は禅僧のアイデア

こんにちは。

今回は信長と禅にまつわるお話です。

 

織田信長天下布武=武によって天下統一をする」という宣言、これはなんと禅僧である沢彦宗恩(たくげんそうおん)の進言によるものと伝えられています。

沢彦は臨済宗妙心寺派の禅僧で、信長幼少期の教育係を務めました。後に大本山妙心寺の住職も務めています。

 

お坊さんが「武によって天下を統一」なんて物騒な話だと思うところですが、もともと「武」には「戦いや争いを止める」という意味があることから、「戦いの無い平和で豊かな世の中」を意味しているのだそうです。

そうした意味で「天下布武」を見直してみると、とても高尚で壮大な目標です。

 

信長は1567年、美濃を攻略した後に、当時の「井ノ口」という地名を現在の「岐阜」に改名しています。この「岐阜」、中国の王朝「周」の「山」と、孔子の生地「曲」から取られ、日本の新たな中心地という意味付けとなっています。ちなみにこの「岐阜」という命名も沢彦の進言によるものとされています。

そして信長はこのあたりから「天下布武」と記した朱印を用い始めます。

 

その後、朱印として公表した大願「天下布武」を次々に現実に近づけていく信長。しかし、すぐ目前というところで、本能寺の変が…。結果、信長の描いた「天下布武」という思想は秀吉によって継承されたという事になるようです。

 

歴史の一篇に禅が関わっていた。そんな側面の話題でした。

ご興味を持っていただけましたら幸いです。

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tmooyyによるPixabayからの画像

 

◇参考文献:逆説の日本史

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お題「我が家の本棚」

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