こんにちは。
今回は不思議なお話です。信じていただけるかは読まれた方にお任せします。ですが、私が実際に前世療法(退行催眠)で体験した出来事です。もう15年以上前のことなので、少々記憶が確かでないところもありますが、思い出しながら記載しました。
イントロダクション
私が20代を終えるくらいの頃、前世療法というものを受けた事があります。
これは、セラピストの誘導のもと、退行催眠によって自分の魂が前世にどう生きて、どう亡くなってといった記憶を確認し、その時の心の傷を取り除くことで、今の人生を生きやすくするというものです。
前世療法を受けるに至るには、きっかけがありまして、これは私の友人の仕事上の取引先の奥様がセラピストでして、その友人も興味があって前世療法を体験しており、その話を聞いた私が興味を持って、同じくセラピストを訪ねた、という経緯があります。これもご縁だと思います。
といっても、私は「療法」というよりも「面白さ」が先行していました。当時はテレビ番組「オーラの泉」がとても人気を博していまして、私もそういった世界にいくぶん興味があり、そうした少々軽い気持ちで前世療法を受けました。
また、もう17年も前の記憶という事もあり、あいまいな点もありますが書いていきます。
いざ退行催眠を開始
セラピストの方からはまず私が療法によって何をどうしたいか?と質問がありました。
私は「私が現在の仕事をするようになった理由について知りたい」と答えました。
日当たりの良い場所で仰向けに寝そべりました。
目を瞑り、セラピストの方の声にしたがってイメージをしていきます。
「あなたの目の前に大きな門があります。
あなたが現在の仕事をするようになった理由についての前世の体験を呼び起こします。
その門にこれから入っていきます。扉が開いて…」といったような内容
次の瞬間、うまく表現できないのですが、私の眼球がひとりでにとても強い力で上を向き、頭蓋骨の後ろへ回りそうなほど押し動き、まぶたも強い力が働き、固く閉ざされました。真夏の日当たりの良い場所で寝ているのに、視界が完全に暗闇になりました。
しかし、暗闇の中であっても自分の身体の感覚はしっかりとあり、セラピストの方の声も聞こえてきており、その案内に従って私に見えてきた過去世と思しき状況に答えていきました。
老人と暮らす幼少期
まず見えてきたのは、幼少期の私。4歳くらいで、白っぽい綿のような素材のややぶかぶかの衣服を着ていて、老人の白人男性と手をつないでいました。どうやらその老人と一緒に生活をしているようでした。どうも血縁関係はなさそうな印象がありました。その瞬間、今でもなぜか分からず、セラピストの方にも言っていないのですが、突然、よく知られているレオナルドダビンチの肖像画が視界いっぱいに現れました。その老人とダビンチの顔がとても似ていたという事もあるのですが、もしかするとダビンチと私に何かの接点があったのかもしれないと今では思いますが、その時はまさか私とダビンチとなんらの関係があるかもなど、絵空事としか思えず、その事象に関して、セラピストの方に何も言う事はありませんでした。
そして、セラピストの方に自分の名前を聞かれたのですが…なんと、名前が自然に言えました。私は「サム」という名前でした。愛称でしょうか。イメージとして浮かんできたのですが生活していたのはおそらくレンガの高い城壁に囲まれた小都市(街)でした。どうやらその過去世ではヨーロッパの中欧圏に生きていたようです。時代は何となく、15世紀16世紀前後というイメージです。
街を出る自分
それから、たしか15歳くらいの映像に飛びました。大人たちが何やら仕事をしている現場をじっと見ている私がいました。蒸気のたちこめる熱気のある室内で主に女性たちがなにやら作業をしていました。なんの作業かはわかりませんが、小規模な工場という印象でした。私はおそらく知的障害がある(という直感)ようで、仕事はせず、じっとその場で仕事を見ている光景でした。
その次の光景、15歳くらいの私は、ひとりその城壁に囲まれた都市を出ており、旅をする決心をしていました。理由は分かりません。私は小高い丘の木の根元に座ってじっと自分が住んでいた都市の方向を見て物思いにふけているようでした。今世の私の視覚バイアスがあるのかもしれませんが、当時の私と現在の私は容姿が少々似ているように感じました。そしてどうやら私は天涯孤独の身でした。
そしてその先から、とても話が暗いものになっていきます。
見れない過去
次の光景に移りました。たしか30歳くらいの私。私はどういうわけか、とある家か小屋のテーブルまたは板の上に縛り付けられている状態で動けません。とても辛く、なにもできない状態でした。他の男性の気配を感じました。それ以上は分かりません。あまりに辛い体験のため、退行催眠であっても見れない過去があるのだそうです。何かしらの虐待を受けていたのかもと想像します。
それからいよいよ私が亡くなった時の光景に移りました…
後編に続きます。