こんにちは。
「お釈迦になる」この言葉は、物が壊れたり、出来が悪かったり、使い物にならなくたった時に使われます。
なんだか、お釈迦様にとっては不名誉な言い回しですが、語源には諸説あります。
1.阿弥陀仏像を鋳造するはずが、誤って釈迦如来像を鋳造してしまった
「お釈迦になる」はもともと鋳物職人の隠語で、こうしたエピソードが転じて、台無しになるといった意味の言葉に転じたという説です。
2.火が強かった=4月8日=釈迦の誕生日
鋳物で金属を融かす時に、火が強すぎて鋳造が失敗したエピソードから来たものです。
3.火が強かった(ひ(し)がつよかった)→4月8日(しがつようか)=お釈迦様の誕生日
「死ぬ=釈迦」が転じた
物が壊れる(死ぬ)イメージとお釈迦様のイメージを重ね合わせたわけです。なんだかストレートで腑に落ちます。
どうやらお釈迦様にとって不名誉な意味ではないようです。語源を紐解くと面白い発見がありますね。「諸説あり」のさまざまな説はよく想像したものだと、面白さを感じます。
今回は少し短いですが、仏教にまつわる言葉の表現についてご紹介させていただきました。少しだけ仏教や禅の世界を身近に感じていただければと思います。
◇参考文献
Weblio辞典
https://www.weblio.jp/content/%E3%81%8A%E9%87%88%E8%BF%A6%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B
語源由来辞典
http://gogen-allguide.com/o/osyaka.html