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「坐禅」と「座禅」どちらの漢字が正しい?

こんにちは。

 

「ざぜん」の表記坐禅「座禅」。これはどちらも見受けられます。字が違うのですが、どちらが正しいのか?? 私自身の学習も含めて、調べてみました。

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「坐」と「座」

先に答えを述べますと、

実は…どちらも間違いではありません

 

じゃあ、どういうこと?? となりますが、今からご説明します。

 

もともと戦前(1945年以前)は「坐禅」の表記のみが使われていたようなのです。それが戦後、徐々に「座禅」という表記もされるようになりました。

その理由は、戦後に告示された当用漢字表※1の策定にあります。簡単に説明しますと、種類が多すぎて複雑な漢字を、より一般的なものだけにしてコンパクトにまとめるという動きです。その際「坐」と「座」を同じ意味を含んだ漢字とみなして、「座」だけを「当用漢字(現:常用漢字)」としたのです。以降、一般的に常用漢字の「座禅」を用いられる事が多くなり、混在していまっているようです。

 

ちなみに、お寺での表記では正式な「坐禅」を用います。しかし「座」が常用漢字なので「座禅」も間違いとはいえないようです。実際に「坐禅」より「座禅」という表記のほうが多く目にする印象があります。

 

私はお寺での「坐禅会」に参加させていただいている身という事もあり、「坐禅」表記としています。

 

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Photo by Sean Stratton on Unsplash

 

加えて説明しますと、本来は「坐」が動作を表し、「座」が場所を表す文字です。

 

 「坐」…安坐、円坐、坐像、など

  「座」…座席、玉座、台座、など

象形「坐」…土の上に2人が向かい合っている様子

  「座」…家や屋根を表す「广」が付いて、家の中で坐る様子を意味している

 

漢字の成り立ちは「坐」の方が早く、後に家の中で坐る意味の「座」という字ができたようです。

 

※1)wikipediaより

当用漢字(とうようかんじ)は、1946年(昭和21年)11月5日に国語審議会が答申し、同年11月16日に内閣が告示した「当用漢字表」に掲載された1850の漢字を指す。 「当用」とは「さしあたって用いる」の意。 1981年(昭和56年)、常用漢字表の告示に伴い当用漢字表は廃止された。

 

ちなみに、この当用漢字を取りまとめる政策は、戦後日本で占領政策を実施したGHQ(連邦国軍最高司令官最高司令部)の意向です。そう考えると「坐」が使われなくなった背景には、戦後の動乱が見え隠れします。

 

というわけで、結局「坐禅」と「座禅」どちらでも構わないと解釈しています。

 

いかがでしょう。すっきりしましたか?結局モヤモヤしていたらスミマセン。私は何となく頭の片隅にあった疑問が解消されて、すっとした気分です。

私のブログを見てくださった皆様は、今後「坐禅」と表記されますと、少し禅をたしなんでいる感が出るかもしれません笑。

 

以上、参考になりましたら幸いです。

 

◇参考文献

坐 | 漢字一字 | 漢字ペディア

座 | 漢字一字 | 漢字ペディア

坐・座・挫(ざ)とは - コトバンク

 

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