こんにちは。
確かにそんな年だったと頷ける一字です。
今回は今年の漢字にちなんで、「密」にまつわる禅語をご紹介します。
竹密不妨流水過
竹(たけ)密(みつ)にして流水(りゅうすい)の過(す)ぐるを妨(さまた)げず
直訳すると「竹は密生していても根本を流れる川の流れを妨げない」という意味になります。
少し難解ですが、その意味するところは、
世の中は様々に変化したり、自分自身の感情も様々に変化するが、それらにとらわれることなく、いつも本来の自分を見失うな。
こように捉えています。まさしく禅の世界観だと思います。
この「本来の自分」という感覚、これは坐禅によって養うことのできる感覚だと思います。
坐禅中は特に何も考えないように努めます。しかし人間は何も考えないなどということはできないようで、次々に考えや思いが浮かんできます。
その思い浮かんだ物事を深く考えず、流していきます。捨てていく作業ともいえるでしょう。まるで頭の上の雲が流れていくように。
これは私の感覚ですが、様々な考えや感情は容易に捨てられますが、自分の核となるようなものは残るように思います。そうした時にふと本来の自分に立ち返る瞬間を感じます。(坐禅の感覚は人によって少しづつ違うようです。)
情報過多な昨今、流されない自分でいる為に、坐禅は活きてくるかもしれまん。
以上、参考になりましたら幸いです。
◇参考書籍「禅語」
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