こんにちは。
今回は雨にまつわる禅語です。
一夜落花雨 満城流水香
いちやらっかのあめ まんじょうりゅうすいかおる
雨で一夜のうちに花が散った。夜が明け、花が流水で運ばれ、街中が花の香に包まれた。という内容です。
花の命ははかないものですが、花は散っても流れる水を美しく彩り、さらに芳しい香りを運ぶ 。散ってなお私たちに楽しさを与えてくれるなんて、はかない花にたくましさを感じます。
自分自身が散ってしまったら、その後もなお人々に良い影響を与えられるか、何か素敵な事が残せるか。そういう生き方ができたら素晴らしい。そんな事を考えてしまいます。
今回は美しく詩的な禅語を紹介させていただきました。禅語には普段の生活に気づきを与えてくれるものがあり、ある意味で楽しさも感じます。禅語でも、お寺めぐりでも、きっかけは様々であっても、坐禅に巡り会う方が1人でも増えたら嬉しく思います。
以上、ご参考になりましたら幸いです。
◇参考書籍 禅語