坐禅で貯金2000万

坐禅を始めて貯金がみるみる増えていく。実体験を様々にお伝えします。

煩悩の数え方、なぜ108?

こんにちは。

今回は大晦日に関する投稿です。

 

なぜ除夜の鐘と呼ぶ?

晦日の夜、お寺でつく除夜の鐘、旧年を取り除く、という意味で「除夜の鐘」という意味があります。深夜0時をはさんで108回つきます。

 

なぜ108回?

1.108は一年を表すという説

十二か月、二十四節季、七十二候という暦に関する数字の合計

12+24+72=108 というわけです。

一年を表す数の鐘をつくことで、一年の無事を祈るという事です。

 

2.108は人間の煩悩という説

こちらの説のほうが一般的だと思います。108の煩悩を鐘をひとつ鳴らすごとに消していく。浄化して新年を迎えるというものです。

 

煩悩の数え方

人間には、感覚や意識を生じさせる「眼」「耳」「鼻」「舌」「身」「意(心)」という6つの器官「六根」があり、それぞれが3つの反応をする「好(すき)」「平(中間)」「悪(きらい)」

6×3=18、基本の18個の煩悩があるとして、

その18個にはそれぞれ「浄(きれい)」と「染(よごれ)」という2つの側面があり、また「過去」「現在」「未来」の3つがある。

18×2×3=108の煩悩となるわけです。

(諸説あるようです)

 

もし、除夜の鐘をつきにいくことがありましたら、このいわれを思い出していただくと、より感情を込められるかもしれません。笑

 

それでは皆様、良いお年を!

 

 

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wal_172619によるPixabayからの画像

 

◇参考文献

曹洞宗龍昌寺HP

書籍「くらし歳時記」成美出版社

 

お題「我が家の本棚」

信長の「天下布武」は禅僧のアイデア

こんにちは。

今回は信長と禅にまつわるお話です。

 

織田信長天下布武=武によって天下統一をする」という宣言、これはなんと禅僧である沢彦宗恩(たくげんそうおん)の進言によるものと伝えられています。

沢彦は臨済宗妙心寺派の禅僧で、信長幼少期の教育係を務めました。後に大本山妙心寺の住職も務めています。

 

お坊さんが「武によって天下を統一」なんて物騒な話だと思うところですが、もともと「武」には「戦いや争いを止める」という意味があることから、「戦いの無い平和で豊かな世の中」を意味しているのだそうです。

そうした意味で「天下布武」を見直してみると、とても高尚で壮大な目標です。

 

信長は1567年、美濃を攻略した後に、当時の「井ノ口」という地名を現在の「岐阜」に改名しています。この「岐阜」、中国の王朝「周」の「山」と、孔子の生地「曲」から取られ、日本の新たな中心地という意味付けとなっています。ちなみにこの「岐阜」という命名も沢彦の進言によるものとされています。

そして信長はこのあたりから「天下布武」と記した朱印を用い始めます。

 

その後、朱印として公表した大願「天下布武」を次々に現実に近づけていく信長。しかし、すぐ目前というところで、本能寺の変が…。結果、信長の描いた「天下布武」という思想は秀吉によって継承されたという事になるようです。

 

歴史の一篇に禅が関わっていた。そんな側面の話題でした。

ご興味を持っていただけましたら幸いです。

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tmooyyによるPixabayからの画像

 

◇参考文献:逆説の日本史

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お題「我が家の本棚」

「主人公」は禅語

こんにちは。

実は禅語だった意外な言葉をご紹介しています。今回は「主人公」。

 

「主人公」というと、ドラマや映画の主人公を想像するかと思いますが、これは禅語でもあります。

禅語としての意味は、「本来の自分」「自己の本来の面目」というものです。

と言われても、はて、意味がよくわからないと思われるかもしれません。

 

私は次のように解釈しています。

本来の自分はどう生きたいのか、本来の自分は何を大切にして、何をしなければいけないのか。人の目や世の中に流されるのではく、本来の自分自身に目覚めている状態。

このような具合です。

 

この「本来の自分」という部分、これは、日々の坐禅によって、発見することができると、私は考えています。

坐禅によって様々な思考や感情を捨てていくことで、「本来の自分に立ち返る」。こうした発見が得られると思います。これは私の実体験でもありますし、坐禅をされる方々からもこうした意味の感想を見聞きします。私のブログでは何度もこうした坐禅によって得られるプラスの変化について記載してきました。

(ご興味ありましたら他の記事もご覧ください。)

 

自分の「主人公」に目覚めている、そういう生き方はブレずにまっすぐなのだと思います。そうなるときっと人生がさらに魅力的なものになるのでしょう。

とまあ、なんだか偉そうな事を書いてすみません(''◇'')ゞ。私が完全に「主人公」に目覚めているかは分かりませんが、とにかく日々坐禅を続けているのです。

 

あなたもぜひ、坐禅してみてください。難しいことはありません。ただただ坐るだけですから。

 

ご参考になりましたら幸いです。

 

◇参考書籍 禅語

 

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John HainによるPixabayからの画像

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お題「我が家の本棚」

「鬼滅の刃」最終巻のあとがきに全集中

こんにちは。

鬼滅の刃最終巻の感想のつづきです(熱くてすみません…)

 

最終巻ではに作者の吾峠呼世春さんが興味深いあとがきを記されています。

(単行本カバーの袖部分です)

あとがきがき

何百年も前の出来事も、その時は今でした。

今の出来事もまた何十年何百年経つと昔話です。

おじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんにもみんなと同じ子供の時があり、その時と今は繋がっています。

そしてまた自分も、大きな流れの中では同じように、苦しいことつらいことを乗り越えて歳を重ねていきます。

(中略)

真っ直ぐ前を向いて自分だけの幸せを見つけてくださいね。

吾峠さん、素敵なメッセージありがとうございます!

 

この素敵なメッセージは、とても禅の思想に合致します。

禅では常に「今ここに集中する」といいます。

人間としてどう生きたらいいのかは「今」をどうとらえるかという事。「今」を問うことは生きている者にしかできない事だから。

常に今の繰り返し。過去でも未来でもなく「今」を生きています。ですから常に「今」を大切に「今ここに集中する」ことが大切だという事なのだそうです。

鬼滅の刃風にいえば、「今ここに全集中、常中」といった具合でしょうか。笑

 

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Photo by Clyde RS on Unsplash

 

この「今ここに集中する事」これは坐禅によって体感することができると思います。

坐禅中は足も手も組んだ状態で自由がききません。頭に浮かんだ物事について考える事も捨てていき、今のその状態に留まることしかできないのです。

これにより、集中力が養われるのではないかと、私は思います。(坐禅の感想は体験者によって少しづつ違います)

 

やはり作者の吾峠さんは、禅思想に傾倒のある方なのでしょうか。

少しでもご興味ありましたら、坐禅のように静かに坐る時間を作っていただければ幸いです。

お読みいただきありがとうございました!

鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

◇参考文献

臨済宗大本山国泰寺 ホームページ

 

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御礼|総スター数が1000を超えました

こんにちは。

このたび、総スター数が1000を超えました!

ありがとうございます^^

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20201213_総スター数1000

 

この「1000」は私のブログにとって特別な数字です。

記事を読んでいただき、スターをつけていただく皆さまに感謝です。

 

記事を書いていて、読んだ方の反応があるのとないのでは、張り合いが全然違います。スターをつけていただいて、元気になっております^^

 

もし皆さまの中に、

  • 私のブログを見て坐禅をやってみた
  • 断捨離をするきっかけになった
  • 節約を試してみた

などのお声がありましたら、とても励みになります。

是非お気軽に、コメント覧やお問い合わせフォームにてお聞かせいただきたい所存です。お問い合わせフォーム、ひょっとするとPC表示でないと見れないかもしれません。

 

今後も皆さまに興味を持っていただける記事や有益な情報を発信していきたいと考えています。時々、自分が書きたいだけの記事を投稿しているかもしれませんが笑。温かく受け止めていただければ幸いです^^。

 

それではこれからもよろしくお願いします!

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Photo by Aaron Burden on Unsplash

 

お題「ささやかな幸せ」

 

2020年 今年の漢字「密」にまつわる禅語

こんにちは。

今年の漢字「密」清水寺で発表されましたね。

確かにそんな年だったと頷ける一字です。

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2020の漢字「密」

 

今回は今年の漢字にちなんで、「密」にまつわる禅語をご紹介します。

 

竹密不妨流水過

竹(たけ)密(みつ)にして流水(りゅうすい)の過(す)ぐるを妨(さまた)げず

 

直訳すると「竹は密生していても根本を流れる川の流れを妨げない」という意味になります。

少し難解ですが、その意味するところは、
世の中は様々に変化したり、自分自身の感情も様々に変化するが、それらにとらわれることなく、いつも本来の自分を見失うな。


こように捉えています。まさしく禅の世界観だと思います。

 

この「本来の自分」という感覚、これは坐禅によって養うことのできる感覚だと思います。

坐禅中は特に何も考えないように努めます。しかし人間は何も考えないなどということはできないようで、次々に考えや思いが浮かんできます。

その思い浮かんだ物事を深く考えず、流していきます。捨てていく作業ともいえるでしょう。まるで頭の上の雲が流れていくように。

これは私の感覚ですが、様々な考えや感情は容易に捨てられますが、自分の核となるようなものは残るように思います。そうした時にふと本来の自分に立ち返る瞬間を感じます坐禅の感覚は人によって少しづつ違うようです。)

 

情報過多な昨今、流されない自分でいる為に、坐禅は活きてくるかもしれまん。

以上、参考になりましたら幸いです。

 

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Photo by Luca Florio on Unsplash

 

 ◇参考書籍「禅語」

 

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「鬼滅の刃」にみる「輪廻」は仏教用語

こんにちは。
遅ればせながら鬼滅の刃最終巻、読み終えました。

 

ネタバレ注意なのですが、

ついに鬼退治の鬼殺隊が鬼のボスである鬼舞辻無惨を倒し、鬼のいない平和な世の中となりました。その後最終話で、突然現代に時間がジャンプします。

現代では主人公の炭治郎や鬼殺隊周辺の面々が輪廻転生し、登場しているという描かれ方になっています。

・竈炭治郎は◯◯に

・竈禰豆子は◯◯に

・我妻善一は、

・嘴平伊之助、

といった具合に、生まれ変わった登場人物たちによるコメディータッチになっていて、とても平和なしめくくりです。

 

さて、この「輪廻」はまさしく仏教用語です。

浄土真宗大辞典によると以下のとおり 輪廻 - 新纂浄土宗大辞典

りんね/輪廻


原語はⓈⓅsaṃsāraであり、「流れること」が原意である。仏教の興起以前に、インドでは生まれた者は生死を繰り返すという考えがあり、仏教もこれを踏襲した。車輪が廻ってとどまることを知らないことになぞらえ「輪廻」とされる。釈尊自身が輪廻を認めたかどうかは明確ではないが、最近の研究によれば、釈尊は輪廻に対して否定的であったのではないかと言われている。しかしながら、仏滅後の仏教教団は明らかに輪廻を認め、輪廻を前提として教理を体系化していった。仏教の世界観によれば、輪廻の世界は大きく無色界・色界・欲界という三つに分類され、欲界の中に六道(六趣)があるとされる。六道とは、下から地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天であるが、この輪廻説に業思想が加わり、この世で善業を行えば、死後、善趣(人・天)に生まれ、悪業を行えば、死後、悪趣(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅)に生まれると考えられるようになった。

仏教的にみると、とてもシビアな内容ですね…。

 

しかし、そもそも本当に輪廻が存在するのでしょうか?さて分かりません。なにしろ、まだ死んだ事がありませんから 笑。(これは瀬戸内寂聴さんの決めセリフです)

 

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 

前回の坐禅と呼吸の記事といい、輪廻思想といい、作者の吾峠呼世春さんは禅や仏教に傾倒のある方ではとお見受けします。禅に傾倒のある私としては、嬉しく思います。

 

他にも鬼滅の刃について記事にしたい事があるのですが、文章が長くなるので次回とさせていただきます。

 

当ブログでは他にも、意外と身近な禅語や仏教用語もご紹介しています。

ご興味ございましたら、是非ほかの記事もご覧ください。

以上、ご参考になりましたら幸いです。

 

鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 ◇参考文献

 

◇関連ページ

the-zen.hatenablog.com

 

 

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